宗通寺の寺宝

宗通寺の寺宝1

宗通寺本堂の内陣と外陣を区切る「欄間《らんま》」は「こて絵」で作られていると。

中央の間には浄土の音楽を奏でる天人(右)と浄土の鳥・迦陵《かりょう》頻伽 (左)が、左右の間には自然界の守護神である竜神が極彩色で描かれている。江戸末期から明治初年のころの作だろうか。

こて(鏝)絵とは漆喰(しっくい)を使って左官職人が「こて」で壁に浮き彫りにした彫塑《ちょうそ》。古くは高松 塚古墳、法隆寺の金堂の壁画にあり歴史は古い。江戸時代中期には色のついた漆喰を用いて外壁に紋所や文字、絵などの浮彫をつくる「こて絵」が行われたが、のちには伊豆の長八など名工が出、内部の壁にも及んだという。

真宗寺院は木彫に金箔を置いたものが多いが、「こて絵」は珍しい。

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